概要

ザ・ミュージックはとりわけ親日家として強力なファンベースを日本に持つ。きっかけはアルバムデビュー前の2002年、フジロック・フェスティバルでのパフォーマンスであろう。まったくの無名新人であった彼らの演奏は各所で話題をさらい、日本での人気爆発を呼び込んだ。以降、毎年のように日本公演が実現することとなったが、その発端であるフジロックには2009年現在までに都合5度の出演を果たしている。

その内、2003年の出演時には、自らの出番を終えていたものの、キャンセルとなってしまったザ・コーラルの穴埋め代打を快諾して2日連続の登場。翌年2004年にはサマーソニック出演で来日したが、これを利用し、休暇を兼ねた全くの自腹・プライベートでフジロックに観客入りしたことは有名なエピソードである(しかも、その年の大トリを務める予定であったモリッシーのドタキャンにより最終日のヘッドライナーが空位となった際は、ザ・ミュージックの来訪中を知る多くの関係者から03年よろしく代打登板でヘッドライナー打診論が起きたほどである。

結局、公私合わせ05年までで4年連続のフジロック参加となった。)。しばらくのインタバールを経た2008年には満を持してホワイト・ステージの大トリを務めたが、超満員の観衆を集めて当然の入場規制となる。 2011年日本での最後のライブで遂にクロージングアクトとしてグリーンステージに立つ。

2007年に Polydor UK と新たに契約を結ぶ。U2やザ・キラーズのプロデュースで知られるFloodとオービタルのポール・ハートノルをプロデューサーに迎えてレコーディングを行い、2008年6月に4年ぶりのニューアルバムとなるサード・アルバム『ストレングス・イン・ナンバーズ』をリリース。シングルを含めても先行シングルである『ストレングス・イン・ナンバーズ』を除いて3年半ぶりのリリースとなった。

音楽の広がりとインターネット

音楽の発展に忘れてはならないのはラジオとテレビ、そしてインターネット網の目覚ましい発展によるものだろう。インターネットを通じて、これまで持ち運びにそれなりの大きさを伴った器機が、革新的に縮小化した。それはもちろんデジタル器機の進化によるところも大きいが、インターネットを通じてのデータのやりとり、つまりインターネット経由での音楽の販売や伝達が格段に普及したことが最大の要因と言える。このように普段からインターネットの情報などに触れることで、これからのインターネット社会の方向性を掴んでいけるのではないか。


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